2025/06/04

フィギュアの偽物の見分け方とは?購入前・購入後に分けて解説

フィギュアの偽物の見分け方とは?購入前・購入後に分けて解説

「フィギュアの偽物を買わないように、本物と偽物の見分け方を知りたい」「誤ってフィギュアの偽物を買ってしまったらどうすればいい?」と思っていませんか?

フィギュアの偽物は、購入前と購入後それぞれで見分けるポイントが存在します。そこでこの記事では、以下の内容を解説しています。

・フィギュアの偽物を購入前に見分ける方法
・フィギュアの偽物を購入後に見分ける方法
・フィギュアの偽物を購入してしまった場合の対処法

この記事を読むことで、フィギュアの偽物の見分け方を正確に理解し、今後購入する際に役立てることができます。フィギュアの購入を考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

目次

1.フィギュアの偽物(海賊版)の購入には注意しよう

フィギュアの偽物(海賊版)は、品質と価値が著しく低いため、購入は絶対に避けるべきです。

海賊版は、公式のメーカーに無断で製造・販売される違法な商品です。そのため、正規品に比べて塗装や造形が非常に雑で、本来のキャラクターの魅力を損なっています。

せっかくお金を出して手に入れたフィギュアが偽物だったときの精神的なショックは計り知れません。大切なコレクションを守り、大好きなコンテンツを応援するためにも、これから解説する見分け方をぜひ参考にしてください。

2.【購入前にチェック】ネットで偽物フィギュアを見分ける8つのポイント

偽物のフィギュアかどうかを購入前にチェックする方法を、8つに分けて解説していきます。

・実際のパッケージの写真が不鮮明・存在しない
・正規品と比べて価格が極端に安い
・出品者の評価が低い・日本語が不自然
・「海外製」「並行輸入品」などの曖昧な記載がある
・公式サイトにない不自然な商品名やバージョン名が付いている
・メーカーのロゴや版権許諾証紙(シール)がない
・発売日が公式発表より早い
・箱の見た目が違う

詳しく解説していきます。

2-1.実際のパッケージの写真が不鮮明・存在しない

商品ページに掲載されている写真が、箱に入った状態の写真でなく、不鮮明であったり公式サイトの画像だけだったりする場合は注意が必要です。

偽物の出品者は、箱の印刷の粗さや傷、ロゴの違いといった偽物の特徴を隠すため、意図的に不鮮明な写真や公式の宣材写真だけを掲載する傾向があります。

実物の写真がない、あるいは写真の追加を依頼しても応じてくれない場合は、偽物である可能性が高いと判断し、購入を見送りましょう。

2-2.正規品と比べて価格が極端に安い

公式サイトや一般的な中古市場の相場と比べて、極端に安い価格で販売されている商品は、偽物の可能性が非常に高いです。

偽物は、正規品に比べて粗悪な材料を使い、製造工程もずさんなため、原価を大幅に安く抑えられます。そのため、定価が1万円以上するようなフィギュアが数千円で売られている、といった極端な値付けが可能なのです。

もちろん、中古品であれば価格は変動しますが、それでも相場から著しくかけ離れた安さの場合はまず疑うべきでしょう。

2-3.出品者の評価が低い・日本語が不自然

フリマアプリやネットオークションを利用する際は、出品者のこれまでの取引評価を確認し、評価が極端に低い場合は購入を避けてください。偽物を販売している出品者は、他の購入者から「偽物が届いた」といった悪い評価を付けられているケースが少なくありません。

また、商品説明の日本語に違和感がある場合にも注意が必要です。海外の業者が偽物を販売している場合、翻訳ツールを使ったような不自然な日本語で商品説明が書かれているためです。

「てにをは」がおかしい、独特な言い回しが多いなど、少しでも違和感を覚えたら警戒しましょう。

2-4.「海外製」「並行輸入品」などの曖昧な記載がある

商品説明に「海外製」や「並行輸入品」、「海外版」といった言葉が使われている場合、それは公式のものではない偽物である可能性を示すサインです。

国内のメーカーが企画した正規品であれば、そのような曖昧な表現は通常使いません。「海外製」という表記は、海外の工場で無断で製造された海賊版を指している場合が多いです。

また、「並行輸入品」という言葉も、実際には非正規ルートで持ち込まれた品質の保証がない商品であるケースが少なくありません。これらの言葉を見つけたら、正規品ではないリスクが高いと考えるべきです。

2-5.公式サイトにない不自然な商品名やバージョン名が付いている

公式サイトの商品ラインナップには存在しない「豪華版」や「特別カラーVer.」、「スペシャルエディション」といった、もっともらしい名前が付けられているフィギュアは偽物と疑うべきです。

偽物の販売者は、独自の名称を付けることで、お得感や限定感を演出し、購入者を巧みに騙そうとします。少しでも気になったら、公式メーカーのWebサイトを確認し、同じ商品名やバージョンが存在するかをチェックしましょう。公式サイトに情報がない商品は、ほぼ間違いなく海賊版だと判断できます。

2-6.メーカーのロゴや版権許諾証紙(シール)がない

正規品には、パッケージのどこかにメーカーのロゴや、作品の権利元が販売を許可した証である「版権許諾証紙」が必ず貼られており、これらがない商品は偽物といえます。

版権許諾証紙は作品によってデザインが異なりますが、キラキラしたホログラム仕様になっているのが一般的です。

フィギュアの購入前には、公式サイトなどに掲載されている画像でパッケージデザインを確認し、ロゴや証紙が正しい位置にきちんと付いているかを見比べるのが非常に有効な見分け方になります。

2-7.発売日が公式発表より早い

公式に発表されている発売日よりも前に「在庫あり」として販売されている商品は、偽物であると断定して間違いありません。

正規品のフィギュアは、メーカーによる厳密な生産スケジュールと品質管理のもと、定められた日に一斉に発売されます。一部の公式ショップを除き、一般の販売店が発売日より早く商品を入手するのは不可能です。

「先行販売」といった魅力的な言葉に騙されず、メーカー公式サイトなどで正確な発売日を確認する習慣をつけましょう。

2-8.箱の見た目が違う

偽物のフィギュアは、本体だけでなくそれを収めるパッケージのデザインや色味が正規品と微妙に異なっている場合が多いです。

偽物業者は、正規品のパッケージをスキャンするなどして複製するため、どうしても画質が粗くなります。その結果、印刷されたキャラクターの絵がぼやけていたり、全体的に色が薄かったり、逆に不自然なほど濃かったりするのです。

また、使われている文字のフォントが正規品と違うのもよくある特徴です。

3.【届いたら確認】現物で偽物フィギュアを見分ける7つのポイント

もし購入後のフィギュアが偽物かどうかを見分けたいときは、以下の7点を確認してください。

・正規品とバーコードが違う
・パッケージがボロボロになっている
・塗装が雑・色がはみ出している
・造形が甘い・顔の作りが違う
・パーツの接合部がずれている・隙間がある
・素材がベタベタする・異臭がする
・台座のデザインが違う・ダボ穴が合わない

一つずつ見ていきましょう。

3-1.正規品とバーコードが違う

パッケージに印刷されているバーコード(JANコード)が正規品と異なる、あるいは読み取れない場合は、その商品が偽物である有力な証拠となります。

JANコードは、日本国内で流通する商品に付けられる識別番号で、正規品であれば必ず正しい番号が登録・記載されています。偽物の場合は、全くのでたらめな番号が印刷されていたり、他の商品のコードを流用していたりするケースがほとんどです。

商品の公式Webサイトなどで本来のJANコードを調べ、出品されている商品のバーコードと一致するかを確認しましょう。

3-2.パッケージがボロボロになっている

パッケージの箱が不自然にへこんでいたり、角が潰れていたりする場合も、フィギュアの偽物を疑うべきサインです。

もちろん、配送中の事故で箱が傷つくのはあり得ます。ですが、偽物は製造・保管の段階での管理がずさんなため、新品にもかかわらず全体的にヨレていたり、複数の場所にダメージがあったりする傾向が強いです。

また、箱に使われているボール紙自体が薄く、強度がないのも特徴です。

3-3.塗装が雑・色がはみ出している

偽物フィギュアの最も分かりやすい特徴は、塗装の品質です。色が本来と違う、ムラがある、細かい部分がはみ出しているなどの点で一目瞭然です。

正規品は、キャラクターのイメージ通りに正確な色で、はみ出しなく綺麗に塗り分けられています。一方、偽物は髪の生え際や服の境界線といった細かい部分の塗装がはみ出していたり、色が塗られていない箇所があったりするのです。

肌の色が不健康に見えたり、全体のツヤが不自然だったりするのも、粗悪な塗料が使われている証拠です。

3-4.造形が甘い・顔の作りが違う

キャラクターの命である顔の造形が、公式サンプルと比べて明らかに違和感がある、または全体的にディテールが甘いものは偽物です。

偽物は、もとになる正規品の型を複製して作られるため、どうしてもエッジが丸くなり、シャープさが失われます。その結果、髪の毛の先端が丸まっていたり、服のシワがのっぺりとしたりするのです。

顔のパーツのバランスがおかしく、目が離れている、口元が歪んでいるなどの特徴があれば、偽物と判断して間違いありません。

3-5.パーツの接合部がずれている・隙間がある

偽物のフィギュアでは、髪の毛や腕、小物といったパーツの接合部分に、不自然な隙間があったり、ズレが生じたりしてます。偽物は型の精度が悪いため、パーツ同士がうまくかみ合わないのです。

接着剤がはみ出しているのもよくあるパターンです。組み立てが必要なフィギュアの場合、そもそもパーツがうまくはまらない、というケースも少なくありません。

3-6.素材がベタベタする・異臭がする

フィギュアの表面がベタベタしていたり、プラスチックや塗料から異臭がしたりする場合、偽物である可能性が高いです。

表面のベタつきは、素材に含まれる可塑剤(かそざい)という薬品が、時間の経過と共に表面に染み出してきたために起こります。正規品でも長期間の保管で発生する場合がありますが、新品の状態でベタつくことは少ないです。

また、偽物には安全基準を無視した材料や塗料が使われていることがあり、体に害のある化学物質の臭いがするのも偽物ならではの特徴です。

3-7.台座のデザインが違う・ダボ穴が合わない

フィギュアを支える台座のデザインが正規品と異なっていたり、本体の足と台座のダボ穴の位置が合わなかったりするのは、偽物によく見られる欠陥です。

偽物の台座は、正規品にあるはずのロゴやキャラクター名が印刷されていなかったり、ただの透明な円盤だったりします。また、型の精度が悪いため、フィギュアの足裏にある突起と、台座の穴の位置が合わず、うまく立たせられないケースが多いです。

4.偽物フィギュアが出回りやすい場所に注意!


偽物フィギュアがで回りやすい場所にも特徴があります。主に、以下のような場所で出品されていることが多いです。

・フリマアプリ・ネットオークション
・海外のECサイト
・ゲームセンターの非公式プライズ(クレーンゲーム)

詳しく解説します。

4-1.フリマアプリ・ネットオークション

メルカリやYahoo!オークションといったフリマアプリやネットオークションは、誰でも簡単に出品できる手軽さから、偽物のフィギュアが販売されがちなプラットフォームです。

フリマアプリなどを利用する際は、「安さ」だけに飛びつかず、出品者の評価や過去の出品物、商品説明などを入念にチェックし、少しでも怪しい点があれば取引を避けるようにしてください。

4-2.海外のECサイト

AliExpressに代表される海外の大手通販サイトでは、日本では考えられないほどの安価でフィギュアが売られていますが、その多くは精巧に作られた偽物です。海外のECサイトでは、著作権に対する規制が日本より緩い国を拠点としている場合が多く、偽物業者が活動しやすい環境になっています。

たとえAmazonのような馴染みのあるサイトでも、出品者の所在地が海外の場合は、偽物であるリスクを念頭に置いておく必要があります。

4-3.ゲームセンターの非公式プライズ(クレーンゲーム)

ゲームセンターのクレーンゲームの景品にも、公式ライセンスを受けていない偽物のフィギュアが紛れ込んでいる場合があります。とくに、小さなゲームセンターなどでは、出所不明の偽物が景品として置かれているケースが報告されています。

参考:【公式】スイカゲーム(@SuikaGame_jp)によるポスト | X

箱にメーカーのロゴや版権許諾証紙が見当たらない、造形に違和感があるといった景品は、偽物の可能性が高いです。プレイする前に、景品が公式のものか一度立ち止まって確認しましょう。

5.偽物フィギュアを買ってしまった場合の対処法

もしも偽物のフィギュアを買ってしまったら、以下3つの対処法を実践しましょう。

・メルカリであれば絶対に受け取り評価はしない
・購入先に連絡する
・消費者センターに相談する

それぞれ解説していきます。

5-1.メルカリであれば絶対に受け取り評価はしない

メルカリなどのフリマアプリで偽物が届いた場合、絶対に「受け取り評価」のボタンを押してはいけません。

受け取り評価をおこなうと、取引が完了したとみなされ、出品者に売上金が支払われてしまいます。一度取引が完了すると、運営事務局を通した返金手続きが非常に困難になるのです。

届いたフィギュアがおかしいと感じたら、何よりも先に取引メッセージで出品者に連絡を取り、運営事務局に相談するのが鉄則です。これは他のフリマアプリでも同様の仕組みになっています。

5-2.購入先に連絡する

偽物が届いたと確信したら、まずはフリマアプリの取引メッセージや通販サイトの問い合わせフォームを使い、販売者に直接連絡を取りましょう。その際は、偽物だと判断した箇所の写真を提示しながら、「届いた商品が正規品ではないため、返品・返金を希望します」というように、用件を明確に伝えてください。

悪質な業者でなければ、この段階で返品・返金に応じる場合があります。もし相手から連絡がなかったり、話し合いに応じなかったりした場合は、次の手段に移りましょう。

5-3.消費者センターに相談する

販売者と連絡が取れない、または返金に応じてもらえない場合は、専門の相談員が助言をくれる「消費者ホットライン(188)」へ電話相談しましょう。

消費者センターは、事業者とのトラブル解決を手助けしてくれる公的な機関です。偽物を購入してしまった経緯を説明すると、今後の具体的な対処法についてアドバイスをもらえます。

局番なしの「188」で、最寄りの相談窓口につながります。

6.まとめ

フィギュアの本物と偽物を見分けたいときは、以下のポイントを確認してください。

・実際のパッケージの写真が不鮮明・存在しない
・正規品と比べて価格が極端に安い
・出品者の評価が低い・日本語が不自然
・「海外製」「並行輸入品」などの曖昧な記載がある
・公式サイトにない不自然な商品名やバージョン名が付いている
・メーカーのロゴや版権許諾証紙(シール)がない
・発売日が公式発表より早い
・箱の見た目が違う
・正規品とバーコードが違う
・パッケージがボロボロになっている
・塗装が雑・色がはみ出している
・造形が甘い・顔の作りが違う
・パーツの接合部がずれている・隙間がある
・素材がベタベタする・異臭がする
・台座のデザインが違う・ダボ穴が合わない

フィギュアの購入前には、商品ページに載っている画像や商品詳細をよく確認し、公式の情報と比較しましょう。フィギュアが届いたあとは、本体の塗装やパーツの適合等を確認し、本物であるかどうかを見極めましょう。

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コラム監修者

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