2025/05/08

【レコードに傷がついた】傷の原因や修復方法・防止法をご紹介

【レコードに傷がついた】傷の原因や修復方法・防止法をご紹介

「レコードに傷がつくとどうなるの?」「レコードに傷がついたらどうすればいい?」などと疑問に思ったことはありませんか?アナログレコードの盤面にできた傷は、音の再生に影響が出る可能性があり、十分に注意する必要があります。

そこでこの記事では、以下の内容について解説していきます。

・レコードに傷がつくとどうなるのか
・レコードに傷がつく原因
・レコードの傷を修復する方法
・レコードの傷を防止する方法

この記事を読むことで、レコードに傷がつくリスクを正しく理解したうえで、レコードをこれまでよりも大切に扱えるようになります。お気に入りのレコードをできるだけ長く聴いていきたいとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

1.レコードに傷がつくとどうなる?


レコード盤に傷がついてしまうと、再生時に「プチッ」というノイズが出たり、曲の途中で針が飛んでしまう「音飛び」が発生したりするほか、中古品としての価値も大きく下がってしまいます。

レコードの溝は、音の情報を記録している非常にデリケートな部分です。ここに傷が入ると、レコード針が正常に溝をなぞることができなくなります。

軽い傷でも、針が通過するたびに耳障りなノイズが発生し、音楽鑑賞の妨げになる可能性があるのです。

傷が深くなると、針が溝から外れてしまったり、同じ箇所を延々と繰り返してしまったりする「音飛び(針飛び)」という現象が起こります。さらに損傷が激しい場合は、再生自体ができなくなることも。当然ながら、このような状態では中古レコードとしての価値も著しく低下してしまうのです。

2.レコードに傷がつく原因

レコードに傷がつく原因は、主に以下の3つです。

・レコードの針が寿命を過ぎている
・ターンテーブルが停止する前にレコードを取り上げている
・キューイングレバーを使わずに針を盤面に下ろしている

心当たりのあるものはないか、確認してみましょう。

2-1.レコードの針が寿命を過ぎている

レコードプレーヤーの針が寿命を迎え、先端が摩耗した状態で使い続けられている場合、それがレコード盤に傷をつける直接的な原因となります。

レコード針は消耗品であり、使っているうちに徐々に先端がすり減っていきます。摩耗が進んだ針は、レコードの溝を正しくなぞることができなくなるだけでなく、尖ったり変形したりした部分がヤスリのように作用して、レコード盤の溝を削ってしまうのです。

針の種類や使い方にもよりますが、一般的なダイヤモンド針の寿命は数百時間程度と言われています。定期的に針の状態を確認し、適切な時期に交換するのが大切です。

2-2.ターンテーブルが停止する前にレコードを取り上げている

レコードの再生後、ターンテーブルの回転が完全に止まる前にレコード盤を持ち上げてしまう行為は、盤面に予期せぬ傷をつける原因です。ターンテーブルがまだ回っている状態でレコードを持ち上げようとすると、盤面の上を滑るように針が動いてしまい、引っ掻き傷を作ってしまう可能性が高いです。

大切なレコードを傷つけないためには、再生が終わったら必ずターンテーブルが完全に静止したのを確認してから、盤の縁と中央のレーベル部分を持って、そっと丁寧に取り扱うように心がけましょう。

2-3.キューイングレバーを使わずに針を盤面に下ろしている

レコードを再生する際に、レコードプレーヤーについているキューイングレバーを使用せず、指で直接トーンアームを持って針を盤面に下ろすことで、レコードの盤面に傷が入ります。手元が狂った状態で針を落とすことで、レコードに傷をつける原因となるのです。

人間の手で直接トーンアームを操作する場合、ちょっとした不注意や手振れで、狙った溝の開始点からずれたり思った以上の勢いで針を盤面に「ドン」と落としてしまったりする危険性があります。

一方キューイングレバーを使えば、針を優しく目的の場所へ下ろせるため、落下による傷のリスクを大幅に減らすことができるのです。

3.レコードの傷を修復する方法


お気に入りのレコードに傷が入っても、修復する方法があります。ここでは、軽い傷と深い傷の2パターンに分けて、

3-1.【軽い傷】つまようじとルーペ・ライトを使う

レコードについた比較的軽い傷は、つまようじとルーペ、そして明るいライトを使うことで、修復することが可能です。以下の手順で修復を進めてください。

1.ルーペとライトを使い、音飛びの原因となっている傷の位置を正確に特定する
2.つまようじの先を傷のある溝に当てる
3.レコードの溝が流れる方向(外周から中心へ)に沿って軽い力で数回なぞる

ただし、力を入れすぎると傷を広げる可能性がありますので、細心の注意を払いましょう。

3-2.【深い傷】専門業者に依頼する

深い傷や、盤の割れ、広範囲にわたる損傷などがレコードにある場合は、決して自分で手を加えないようにしてください。レコードの修復を専門におこなっている業者に相談し、修復を試みましょう。

レコード修復の専門業者は、特殊な洗浄技術や研磨技術、場合によっては専用の機材や薬品などを用いて、個人では対応できないレベルの修復をおこなってくれます。

市場価値の高い貴重なレコードや、個人的に強い思い入れのある大切な一枚であれば、プロに託してみる価値は十分にあるでしょう。

4.レコードの傷を防止する方法

お気に入りのレコードに傷ができて後悔しないためにも、日常的に傷を予防する必要があります。以下の3点を意識し、レコードの傷を防止してください。

・レコードの縁部分を持つ
・再生後や保管時は必ず内袋とジャケットへ戻す
・垂直に立てた状態で保管する

それぞれ解説していきます。

4-1.レコードの縁部分を持つ

レコードを取り扱う際は、記録面である音溝部分には決して直接触れず、常にレコードの縁と中心のレーベル部分を持つようにしましょう。

レコードの盤面に指で触れてしまうと、指紋や皮脂が付着します。これらの油分はホコリを吸着しやすくするだけでなく、放置するとカビが発生する原因にもなりかねません。

レコードを持つときは、片方の手の指でレコードの縁をつまみ、もう片方の手の指を中央のレーベル部分に添えるようにしてください。

4-2.再生後や保管時は必ず内袋とジャケットへ戻す

レコードの再生後や保管時は、必ず内袋とジャケットに戻しましょう。レコードを保護せず保管すると、空気中のホコリが付着しやすくなったり、物の落下や擦れで予期せぬ傷がついたりするリスクがあるためです。

レコードを保管するときは、盤面をむき出しにせず、きちんと収納する習慣をつけることが、レコードを傷や汚れから守る基本となります。

4-3.垂直に立てた状態で保管する

レコードを保管する際は、本棚に本を収納するように、必ず垂直に立てた状態で保管しましょう。重力による変形(反り)を防ぐため、平らに寝かせて積み重ねるのはNGです。

レコードを何枚も平積みにすると、下の方の盤には常に上の盤の重さがかかり続けます。特に、温度変化のある環境での平積みは、圧力によってレコード盤が歪んだり反ったりしてしまう原因となるのです。

盤が反ってしまうと、針が正しく溝をトレースできなくなり、音質が悪くなるだけでなく、針飛びを起こして盤面に新たな傷をつけるリスクも高まります。

専用のレコードラックなどを利用し、立てて保管するよう心がけましょう。

5.傷があるレコードでも売れる?

レコード盤に傷が付いているからといって、必ずしも売れないわけではありません。レコードの状態や種類によっては、買い取ってもらえる可能性は十分にあります。

もちろん、傷がない綺麗な状態のレコードに比べると買取価格は下がってしまいます。とくに音飛びの原因になるような深い傷や、盤全体に広がるような目立つ傷がある場合は、大幅な減額となったり、買取自体を断られたりするケースも少なくありません。

しかし、軽い表面的な擦り傷程度であれば、多くの場合、減額査定で買い取ってもらえます。

また、そのレコード自体が非常に希少価値の高いものであったり、人気の高いアーティストの作品であったりすれば、多少コンディションが悪くても値段が付くこともあります。

「傷がついているから」「音飛びがあるから」と諦めて処分してしまう前に、一度買取業者に査定を依頼してみる価値はあるでしょう。

6.傷があるレコードを1円でも高く売る方法


傷があるレコードの売却を検討している方は、そのレコードを1円でも高く売るために以下の4点を実践してみてください。

・レコードに特化した買取業者に売る
・まとめて売る
・付属品を揃える
・きれいにしてから売る

詳しく解説していきます。

6-1.レコードに特化した買取業者に売る

傷がついてしまったレコードは、レコードに特化した買取業者で売るようにしましょう。レコードへの知識が豊富な買取専門店であれば、その価値を正しく評価してくれるため、少しでも良い条件で買い取ってもらえる可能性が高まります。

レコード買取の専門店には、盤の傷の状態を確認するだけでなく、そのレコードのアーティストの人気度、希少性、レーベル、さらには盤質などの多角的な視点から価値を判断できる専門の査定士が在籍しています。

そのため、傷による減額は避けられないとしても、そのレコードが持つ市場価値を総合的に評価し、適正な買取価格を提示してくれる可能性が高まるでしょう。

6-2.まとめて売る

傷のあるレコードを売却する際に、もし他にも不要なレコードがあれば、それらを一緒にまとめて売るのがおすすめです。多くのレコード買取業者では、査定枚数に応じて買取金額がアップする「まとめ売りキャンペーン」などを実施していることが多いためです。

傷のあるレコードの査定額が低くなったとしても、ほかのレコードの査定額やキャンペーンによる上乗せ分で、そのマイナスをある程度カバーできる可能性があります。

6-3.付属品を揃える

傷のあるレコードを売る際は、ジャケットや内袋、帯、歌詞や解説が書かれたライナーノーツ、特典のポスターなど、購入時の付属品を揃えるようにしましょう。付属品が揃っている完品の状態で査定してもらうことで、買取価格の下落を防ぎ、査定額を維持または向上させる助けになります。

レコードの価値は、音楽が記録された盤だけで決まるわけではありません。ジャケットのアートワークやデザイン、日本盤レコードに特有の「帯」、詳細な解説が載ったライナーノーツなどは、コレクターにとって重要な収集対象です。

盤の状態が完璧でなくても、これらの付属品が欠けることなく、良好な状態で保管されていれば、レコード全体の価値として高く評価される要因となります。

レコード購入時の付属品は捨てずに、なるべく大切に保管しておきましょう。

6-4.きれいにしてから売る

レコードを買取に出す前は、なるべくきれいな状態にしてから売るようにしてください。盤面についたホコリや指紋、ジャケットの表面の汚れなどを、以下のようなできる範囲の清掃をおこなうことで、査定時の印象が良くなり、不要な減額を避けられる可能性があります。

・盤面は、専用のブラシやクリーナー液、精製水を含ませた柔らかい布などで溝に沿って優しく拭き取る
・ジャケット表面の軽い汚れも拭き取っておく

強くこすりすぎると新たな傷の原因になるので注意してください。

レコードの傷そのものを消すことはできませんが、全体的に清潔な状態にしておくことが大切です。

7.傷のあるレコードの買取ならGYOKKODOにお任せください

傷のあるアナログレコードの買取は、ぜひGYOKKODOにお任せください。

GYOKKODOでは、アナログレコードやCD、DVDなどの音楽関連商品を数多く取り扱っており、専門知識をもつスタッフが1点ずつ丁寧に査定いたします。

また、宅配買取と店頭買取の2つの方法があり、特に宅配買取は全国どこからでも送料無料でご利用いただけるため、多くのお客様から好評をいただいています。

「傷が入っているレコードでも売れるか心配」「レコードに詳しい業者に買取をお願いしたい」などお考えの方は、ぜひGYOKKODOまでご相談ください。

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8.まとめ

レコードには、以下のような原因から傷がつくことがあります。

・レコードの針が寿命を過ぎている
・ターンテーブルが停止する前にレコードを取り上げている
・キューイングレバーを使わずに針を盤面に下ろしている

レコードにできた傷は、音飛びやノイズの原因となるため、取り扱いや保管には細心の注意を払うようにしましょう。

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コラム監修者

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